再生繊維と聞くと一番に思い浮かべるのがフリースだという方は多いと思います。
再生繊維とは、その名の通り、何かを再生して作られた素材です。
エコですね。
再生繊維は、フリースの他にレーヨンやキュプラなどもあります。
ここでは、再生繊維の種類やどのようにして作られているのかについてご紹介していきます。
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再生繊維の種類
再生繊維は大きく分けて2種類あります。
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植物系再生繊維
天然素材を化学薬品で溶解してから紡糸して作られています。
レーヨンは木材パルプが原料。
キュプラはコットンリンターを原料に作られています。
コットンリンターとは、綿の種に付いた羽毛の部分を使用していますが、そのままでは毛が短くて、綿糸としては使用することができないため、加工して紡糸し再生繊維として生まれます。
コットンの有効利用として注目されるべき素材ということですね。
化学系再生繊維
代表的なものにフリースがあります。
フリースの原料は、ポリエチレンテレフタラートというポリエステルの一種で作られています。
起毛した柔らかい肌触りが特徴の繊維ですよね。
ペットボトルもフリースと同じポリエチレンテレフタラートが原料で出来ています。
ですから、ペットボトルを再利用してフリースを作るということが可能なわけですね。
他には、ワイシャツや食品の包装フィルムなどもポリエチレンテレフタラートでできています。
ですが、販売されているフリースがすべてペットボトルの再利用で作られているわけではないようです。
というより、ほとんどの商品が石油から作られているようです。
その理由は、ペットボトルの再利用は高コストになってしまうということにあります。
残念ながら、なかなか現実的には難しいようですね。
2021年1月現在、ユニクロの一部のフリースの商品は、ペットボトルを再利用した再生繊維で作られています。
さすがユニクロ!といったところですね。
こういう商品は積極的に利用したいですね。
まとめ
再生繊維というのはフリースのように、すでにペットボトルとして別のものとして存在していたものを繊維として再加工して作られる繊維のことを言うのだと思っていましたが、植物系再生繊維のように、素材を加工して新たな素材を作ると方法の再生繊維もあるんですね。
いずれにしても、そのままでは繊維として成り立たないものを、繊維としてエコ利用しようということが趣旨のようなので、環境にやさしい素材だということがわかりましたね。
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