差し込みで裁断ができる生地とできない生地の違いや型紙の配置について

「差し込み」とか「差し込む」「入れ込む」など、型紙の配置について出てくる言葉です。

型紙の配置は、生地の柄によってずいぶん変わってきます。

差し込みができる生地ができない生地かによって、用意する生地の尺も変わってきます

 

ここでは、「差し込み」ができる生地、できない生地、などについてお話していきます。

 

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差し込みって何?

差し込みとは、型紙を生地に対して上向きと下向きに入れ込んで配置することをいいます。

図で見ると、わかりやすいですよね。

差し込んで上手に配置すれば、生地の節約になります。

 

差し込みができる生地と出来ない生地の違いって?

ところが、どんな生地でも差し込みができるわけではないんです!

差し込みができる生地とは

  • 生地の柄に向きがないこと
  • 生地の毛並みなどに向きがないこと

例えば・・・

無地・ギンガムチェック・ドット柄・向きがない柄物

などです。

無地は光沢などもなく、どの方向から見ても同じであれば大丈夫。

複雑なチェック柄は、よく見ると柄が一方方向だったりするので、よく確認しましょう。

柄物の場合は、向きが決まっていなく、ランダムにあちこち向いているようであれば、天地(上下)が決まっていない柄になるので、差し込みできます。

 

差し込みができない生地とは

生地に柄や毛並みの向きがある場合は差し込みができません。

型紙の天地(上下)を揃えて型紙を置かないと、作品が出来上がったときに柄や毛並みが逆さまになる部分ができてしまいます(涙)

そんなのわかってるよ~と思うかもしれませんが、裁断する時になったら、柄の向きのことなんてすっかり忘れちゃって、結構やりがちなミスですので、注意しましょう。

 

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差し込みできない生地の例

柄に向きがある場合

柄に向きがあるのに差し込んで裁断してしまうと、下図の「NGの例」のようになってしまいます。

 

そんなことにならないように、正しい方法を見てみましょう。

 

チェックやストライプ柄の向き

チェックやストライプ柄も、よくよく見ると、柄が一方方向のものがあります。

パッと見わからなかったりするので、注意が必要です。

下記の柄は「追いかけ縞」などと呼ばれる柄で、縞の色の配置が一方方向に追いかける様に配置されています。

 

差し込みができない生地を購入するときの注意点

差し込みができない場合は、ゆとりをもって型紙を配置していかないといけないので、生地をよぶんに使うことになります。

洋裁の本などにかいてある必要な生地量では足らないこともあります。

 

生地量の計算方法は、型紙を先に作って、配置するイメージを考えて、必要な生地量を計算してから購入するという方法がおススメです。

洋裁の本と布を同時に買いたいという場合は、書いてある必要な生地量の1.5倍量~2倍くらい購入しておけば安心です。

 

まとめ

差し込みの意味と方法についてご紹介しました。

差し込みNGの生地を差し込みで裁断してしまうというのは、気を付けているつもりでも、案外やりがちなミスです。

できれば、初心者さんは、柄に向きがなくて、差し込みができる生地を使った方が安心です。

 

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