布に印をつける道具は、『チャコペンシル』が定番ですね。
小学校のお裁縫セットの中にも入っていることからもわかります。
布に印をつける道具には、チャコペン市街にも、いろいろな種類があることをご存じですか?
用途によって使い分けると、縫製効率もアップしますよ。
ここでは、『布に印をつける道具の種類と使い分け方法』についてご紹介していきます!
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目次
布に印をつける道具の種類
布に印をつける道具の種類を見てみましょう。
8種類ご紹介しますが、私は全種類を用途によって使い分けています。
全種類を揃えなくても大丈夫ですが、数種類を使い分けると便利ですよ。
では、布に印をつける道具の8種類の使い方や特徴、メリット・デメリットを見てみましょう。
チョークタイプ
昔ながらのチョークタイプのチャコ。
プロの洋裁士はこのタイプを使うことが多いです。
その理由としては、しっかり色がつくのに、不要になったら、色を落とすのが簡単だからです。
縫い終わって、印を落とすときは軽くモミモミすればほとんど色が落ちて、さらに霧吹きして濡らしてアイロンをかければ、スッキリ落とすことができます。
お客様のお洋服に印の跡が残ったら大変ですからね。
そんなわけで、チョークタイプは昔からのロングセラーです。
■使い方
丸まってきたら、削ってとがらせます、
削り方は、カッターで削るのが一般的。
専用の削り器もありますが、カッターで充分です。
ちょっと削ればすぐにシャープな線が書けるほどに尖ります。
■メリット
全面削っておけば、いつでもシャープな線を描くことができます。
丸まってきても削るのにはそんなに手間がかかりません。
スッキリと印を消すことができます。
■デメリット
落とすと割れるので、気を付けて扱わなくてはいけないのがちょっと面倒。
我が家のチャコも何等分かに割れちゃってます・・・(汗)
持ち運びには不向きです。
チョークを素手で持つので、持った手がちょっと粉っぽい感じになります。
■楽天で見つけたチャコケース
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■楽天で見つけた、お得な3色セット
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鉛筆タイプ
クロバー ソーイング用品チャコペル 短3本セット24−085
鉛筆タイプのチャコペンです。
3色セットで揃えると、生地によって色を使い分けることができて便利です。
■使い方
ペンの反対側には、ブラシがついていて、書いたところをブラシで擦ると消すことができます。
手動の鉛筆削り(筆箱に入れる小さいやつがおススメ)で簡単に削ることができます。
電動だと削りすぎちゃうのでおススメできません。
■メリット
鉛筆なので、手が汚れません。
細くて持ちやすく、キャップをすれば持ち運びも可能です。
■デメリット
すぐに先が丸まってくるのでしょっちゅう削らなくてはいけないです。
■楽天で見つけた、チャコペンシル専用の削り器
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ペンタイプ
最近ではかなりメジャーになってきた水性チャコペン。
■使い方
水性ペンなので、キャップを外せばすぐに使えます。
水に濡らすと消せるもとの、時間がたつと自然に消えるものもあり、用途によって使い分けができます。
商品によっては、1日で色が消えるものもありますので、今だけちょこっと印をつけたいときなどに便利です。
■メリット
水に濡らさなくても消えるものもあり、濡らしたくない生地には便利です。
■デメリット
時間の経過で消えるタイプのペンは、1日で消えちゃう可能性があるものもあります。
私も使ったことがありますが、1日で印が消えちゃうと困ることって結構あるんですよね。
印付けして、2~3日後に縫おうと思うとすでに印が消えてたりします。
なので、使う場所などは考えて使用したほうがいいですね。
ペンが生地に引っかかりやすく、生地に印をつけるのが意外と難しかったりもします。
わりとすぐにインクがなくなります。
シートタイプ
■使い方
シートタイプのチャコペーパーは裁断した後の印付けに使うのに便利です。
印をつけたい場所にチャコペーパーを挟み、ルレットやヘラで印を印をつけていきます。
チャコペーパーは片面のものと両面のものがありますが、両面のものなら、生地の間に挟むと二枚一緒に印付けをすることができて便利です。
印をつける道具として、出なくなったボールペンもおススメです。
たいていのものは、水に濡らすと消えるように出来ています。
■メリット
二枚の生地を一緒に印付けが出来て便利。
■デメリット
力を入れすぎると、印が濃くついてしまい、落ちにくくなることも。
生地の素材や厚さにより、力の入れ具合を調整する必要があります。
最初は目立たない場所で試してみるといいですよ。
チャコライナー
パウダータイプのチャコライナー。
粉を補充するだけで使えて、削る手間がないので便利です。
スルスルと書けて、使い心地の良さにやみつきになります。
■使い方
パウダーは、なくなったら補充ができます。
ペン型のものやチャコチョークと同じ三角の形のものがあります。
■メリット
細い線も書きやすいです。
定規に当てて書くことができます。
ペンでは引っかかりやすいニットなどの生地でも書きやすいです。
パウダーなのに、思ったほど落ちやすいという印象はありません。
削る手間がなくて便利。
■デメリット
刺繍などの細かい模様の印はつけにくいです。
生地のよってはパウダーが上手くのらないものもあります。
■楽天で見つけたチャコライナー
チャコチョークと同じ三角の形です。
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ヘラ・ルレット
ヘラ
ルレット
ヘラとルレットを使って印をつける方法は、生地に色を乗せるのではなく、生地をなぞって跡を付けて印にするという方法です。
ヘラは、もともと和裁で使われていた道具なので、綿や絹の生地に印がつけやすいです。
ルレットは、チャコペーパーを使う時に上からルレットを転がして生地に色を乗せていきます。
チャコペーパーがなくて、生地に跡をつけることで印付けができます。
■メリット
色がつかないので、色残りが心配な生地などに有効です。
■デメリット
生地によっては印が付きにくいものもあるので、目立たない場所で試してみる必要があります。
印を間違ってつけてしまった場合、すぐに後を消すことができないのが少し不便です。
生地を引っ張りすぎると曲がって印がついてしまうことがあるので、加減しながら使う必要があります。
しろも・いろも・絹しつけ糸など
しろもは画像のようにかせで売っているものです。
『しろも』は白い糸で、色付きのものは『いろも』と言います。
このままだと使いづらいので、大きな輪になっている一か所を切って、そこから一本引っ張り出して使います。
しつけ用の糸なので、手で切れるほど弱い糸で、不要になったときに生地から簡単に抜き取ることができます。
かなりの量が入っているので、一回買うとかなり持ちます。
かせになっているものが使いにくい場合は、芯にまいてあるしつけ糸というものも売られているので、それを使うと便利です。
■使い方
印が付きにくい布には、縫って印をつけることがあります。
この時使う糸は、しろもやいろも・絹のしつけ糸など、しつけ用の細い糸を使うのがおススメです。
置きしつけ、と言って、型紙を置いて、出来上がりに沿っておいた状態で一針ずつ縫って印をつける方法や、切しつけと言って、縫ったところの糸を切って印にする方法などがあります。
本縫いした後は、不要な糸は残さず抜き取ります。
どんな道具を使っても印が使いないと気におススメです。
■メリット
チャコのように色が落ちる心配もないので、便利な方法です。
チャコより見やすいので、本縫いがしやすいです。
生地を傷める心配がないので安心です。
■デメリット
手縫いが苦手な人は、まっすぐしつけできないとガタガタの印になってしまいます。
■楽天で見つけた巻きのしつけ糸
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工程によって使い分ける方法
工程によって、印付けの道具は使い分けると便利です。
作品を作る際に、印付けが必要な場合は、主にこんな感じです。
- 裁断する線を描く
- 出来上がり線(縫う位置)を描く(型紙を写す)
- ポケット位置やダーツの位置、ボタン位置など、コマかいところを書き写す
- 刺繍などの図案を布に書き写す
これらの工程ごとに、印付けの道具は使い分ける方法をご紹介します。
裁断する線を描く
洋裁の本などについている型紙は、縫い代が含まれていないものがほとんどです。
型紙を生地の上に置いて、そこから縫い代をはかって、切る位置を描きますが、大きいもののときはチョークタイプか鉛筆タイプ、チャコライナーが便利です。
洋服など大きなものは線を描く距離も長いので、水性ペンタイプだとカスカスになって色がうまく出なかったり、インクの消費も多く、すぐに使えなくなってしまいます。
逆に、ポーチやマスコットなど、小さいものの時は、鉛筆タイプか水性ペンタイプが小回りが利いて書きやすいです。
出来上がり線をやポケット位置などを描く
生地を裁断したら、次は型紙に沿って出来上がり線を写していきます。
型紙通りになぞったり、ダーツやボケット位置などの印をつけていくことになります。
そういった印付けには、チャコペーパーがおススメ。
型紙と生地の間、または生地と生地の間にチャコペーパーを挟み込み、ルレットかヘラで印をつけていきます。
型紙を使わずに、生地に直接に印をつけるときは、チョークタイプか鉛筆タイプか水性ペンタイプが書きやすいです。
ボタン位置やポケット位置など、布のおもて面に印をつけるときは、色残りが心配なので、ヘラで跡をつけるだけで対応できそうなら、その方がおススメです。
チョークタイプも不要になった後は色が落としやすいので、おススメです。
縫いじつけや切りじつけも跡が残らないので便利です。
刺繍などの図案を布に書き写す
紙に書いた刺繍などの図案を布に描き写すには、チャコペーパーがおススメです。
布の上にチャコペーパーを置き、その上に図案を置いて描き写します。
写すときは、出なくなったポールペンや先があまり尖っていない鉛筆などで絵をなぞると布に描き写すことができます。
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生地による使い分け
生地によって、使いやすい印付けの道具も違ってきます。
生地の厚さによる使い分け
薄手の生地は、比較的どのようなタイプのチャコや道具でも印がつけやすいです。
ヘラやルレットの生地にも印がつけやすいです。
薄手の生地でも、ツルツルしていたり、サッカー生地のように表面がボコボコしていると印がつけにくくなります。
厚手の生地は、チャコでは印が付きにくい場合があります。
ウールのように毛足が長い生地や、フリースのようにふわふわしている生地、表面に凹凸があったりするとチャコだと印が付きにくかったり、落ちやすかったりします。
裁断の場合は描いてすぐに切れば、印が落ちる前に作業が終わるので大丈夫ですが、縫うための印付けの場合は、描いてから少し時間をおくことになるので、チャコだと印が落ちやすいことがあります。
その場合は、しつけ糸を使っての縫いしつけか切りじつけがおススメです。
生地の柄による使い分け
無地の生地の場合は、チャコの後が結構目立つので、チャコの色選びとしては、目立ちすぎない色を選ぶといいです。
ペンタイプよりは、確実に落とせるチョークタイプが安心して使えますね。
柄物の生地は印が柄に交じってしまって見えにくいことがあります。
柄の種類にもよりますが、ペンタイプだと柄に交じりやすく、見えにくいことがあります。
チョークタイプは、柄の上に書いても、質感が違うので比較的わかりやすいです。
『印付けの道具の上手な使い分け方』まとめ
チャコやその他の道具の使い分けについてまとめましたが、いかがでしたか?
印付けがうまくできないと、縫う前からつまづいてやる気が失せちゃうんですよね。
そんなことにならないように、上手に印付けをしていきましょうね。
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