洋裁の本や型紙などに「『わ』で裁断する」という言葉がでてくることがありますよね。
わってなんだろう?
そんな方のために、今回は「わ」についてお話していきます。
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「わ」ってなぁに?
型紙に「わ」というのは、左右(上下)対称にする軸に当たる中心部分のことです。
型紙を布に置いてみましょう。
下図は、前中心が「わ」になっている型紙を使用した例です。
布を折った部分に型紙の「わ」の部分をピッタリとあわせて、型紙を固定して裁断します。
「わ」を軸に左右対称になりました。
でもちょっとまって。
もう気が付いた方もいるかもしれませんが・・・
「わ」って左右対称なら、最初から左右をつなげた出来上がりサイズの型紙を作ればいいんじゃないの?
って思いますよね。
そうなんです、その通りなんです。
じゃあ、なぜ市販の型紙は出来上がりサイズの大きな型紙にせず「わ」と表記して半分の型紙にするのでしょうか。
その答えは、簡単です。
本当は、出来上がりサイズの大きな型紙にしたいところなんですが、大人のワンピースやブラウスなど、広げたサイズの型紙を作ろうと思うと大きすぎちゃいますよね。
そういう理由から、左右対称のものは、中心部分を「わ」にした型紙を作っているんですね。
洋裁本の型紙を使う場合は、ハトロン紙などに型紙を写して使用すると思いますが、その時点で、「わ」の部分で左右をつなげて出来上がりサイズ型紙に作るという方法があります。
そうすれば、「わ」で裁断するのを忘れたぁというミスも防げますね。
ただし、出来上がりサイズ型紙を作ろうとすると紙が足らなくなる可能性があり、途中で紙を継ぎ足す必要が出てきます。
ちょっと面倒ですが、ミスを防げる安心感があるので、おススメです。
まとめ
「わ」についてお話ししました。
「わ」を知らずに裁断してしまうと、かなり困ったことになってしまいます。
「わ」に限らず、洋裁の手順や型紙を見て、わからないことがあったら解決させてから作業を進めるようにしましょう。
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