縫い代付き型紙の作り方!縫い代なしの型紙との使い分けと効率的な方法

市販の型紙を使う時は、型紙をまずハトロン紙などに書き写し、それを型紙を布に置いて、出来上がり線を写し、そこに縫い代を定規ではかって書き込むという方法をとるのが一般的です。

 

市販の型紙には縫い代はついていませんが、一つの型紙から、同じ作品を複数作りたい場合は、その都度縫い代をはかるのって面倒ですよね。

そういう時は、縫い代付きの型紙を作るという方法もあります。

型紙に縫い代を付けた方がいい?付けないほうがいい?作業効率を上げるのはどっちなのか、徹底比較してみましょう!

 

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縫い代付きの型紙の作り方

縫い代付きの型紙を作ると、その型紙の大きさで布を裁断するだけで、出来上がり線を記入しないで縫っていくということができるようになります。

裁断も縫製もかなり時短になりますね~

市販の型紙を使って、縫い代付きの型紙を作る手順は次の通りです。

 

① 市販の型紙の希望サイズの出来上がり線をハトロン紙などに写す。

② ①に作り方に指定のある縫い代線をはかって記入していく。

③ 縫い代付きの型紙が描けたら、縫い代付きの型紙を切り取る。

④ 布に縫い代付きの型紙を置き、線の通りに布を裁断する。

 

この手順だと

型紙を写す→縫い代をプラスした型紙を作る→型紙を布にのせて裁断

という流れになります。

 

ここで注意したいことが1つあります。

単純な直線であれば、出来上がり線なしでも、縫うことができます。

その際は、ミシンの送り歯の近くにある、「縫いガイド線」などと呼ばれる、定規のようになっているメモリに合わせて縫うことで、縫い代の㎝を考えながら縫うことができます。

便利ですねぇ~

ところが、袖ぐりや襟ぐりなど、カーブになっている部分などは、布が伸びてしまい、縫い代にずれが生じてしまうことがあるんです。

カーブの部分線と線が交差する部分などは、印をつけておいた方が無難です。

 

なぜ市販の型紙には縫い代がついてないの?

縫い代付きの型紙ってめちゃくちゃ便利~と感じたと思いますが、洋裁の本についている型紙には、縫い代はついていないのがほとんどです。

それには、理由があります。

作品にはサイズ展開があることが多く、線が複雑になってしまうから、と考えられます。

 

1つの作品にSサイズ・Mサイズ・Lサイズなどのサイズ展開があるものが多く、それだけでも3サイズ分の3つの出来上がり線が必要なのに、その上、縫い代の線まで記入してしまうとごちゃごちゃになってしまいますよね。

 

縫い代なしの型紙を使う場合

縫い代なしの型紙を使う場合の作業の流れは次の通りです。

 

① 希望サイズの出来上がり線をハトロン紙などに写す。

② 出来上がり線をハサミでカットしてたら、型紙の完成。

③ 布に型紙を置き、出来上がり線を写す。

④ 布に縫い代をチャコペンで記入する。

⑤ 縫い代の線で布を裁断する。

 

これが一般的な、

型紙作り→布に型紙を置いて縫い代を記入→裁断

の流れになります。

 

ですが、これだと、同じ作品を複数作りたい時に、毎回縫い代をはかって記入しなくちゃいけなくて、面倒ですよね。

でも、メリットもあるんです。

次は、縫い代付きとなしの型紙のメリットとデメリットを比較してみましょう。

 

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メリットデメリット

型紙に縫い代を付ける場合とつけない場合の違いのメリットとデメリットまとめて比較してみましょう。

 

縫い代付きの型紙のメリットデメリット

■メリット

  • 1つの型紙で、複数の作品を作る場合は、その都度縫い代を考えて裁断する必要がないので、時短になる。

■デメリット

  • 型紙を付けたまま裁断すると、布の一緒に型紙も切ってしまいがち。
  • 出来上がり線をチャコで写すことができない(チャコペーパーなら可能)
  • 柄合わせが必要な生地の場合は、使いづらい。

型紙を切らないようにするには、型紙の大きさをチャコで描き写してから裁断するのがおすすめです。

ちょっと手間にはなりますが、写さないで裁断するとズレも生じやすくなります。

型紙に縫い代がついているため、チャコで出来上がり線を写すことができません。

出来上がり線を布に描き写したい場合は、ルレットまたはヘラとチャコペーパーを使わないと写すことができません。

 

 

縫い代なしの型紙のメリットデメリット

■メリット

  • 出来上がり線をチャコで布に写しやすい。
  • 柄合わせの際に、わかりやすい。

■デメリット

  • 型紙を布に写すたびに縫い代をはかりながら布に描き写さないといけないので、面倒。

 

まとめ

型紙に縫い代を付ける場合も付けない場合も、どちらもメリットデメリットがありますね。

どんな作品を作るのか、同じ作品を何度も作るのかなど、その時の状況に応じて使い分けましょう。

 

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