手縫いをしていると、糸が絡まること、結構ありますよね。
絡まって、結び目ができちゃったり、撚りがほぐれちゃったり・・・
あと少しで縫い終わるのに、そんな時に変なところに結び目ができたりすると発狂したくなります(涙)
でも大丈夫!ちょっと工夫するだけで、絡みにくくすることができます。
ここでは、手縫いをする際に糸が絡みにくくなる方法をご紹介します。
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目次
手縫いの時に糸が絡まる原因と改善策
手縫いの時に糸が絡まる原因として、考えられる主な理由は次の3つです
糸が絡まる原因
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当てはまるものが多いほど絡まりやすくなります。
そして、糸を絡まりにくくする改善策は次の通りです。
糸を絡まりにくくする改善策 | |
糸選び |
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糸の長さ |
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糸を切ったら |
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縫う時 |
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一番やりがちなこととしては、手縫いの時にミシン糸を使っている、ということです。
ミシン糸で手縫いをすると絡まりやすくなりますが、なぜかというと実はミシン糸と手縫い糸には決定的な違いがあるからなんです。
どんな違いがあるのか、次の章で詳しく見ていきましょう。
改善策① 糸選び
手縫いには手縫い糸がおススメ。
実はミシン糸は手縫い向きではないんです。
ミシン糸での手縫いはちょっと縫いにくいんですが、コツさえつかめば使うこともできます。
ミシン糸で手縫いをすると絡まりやすい原因は、糸の撚り(より)にあります。
糸は、1本または複数の糸をねじって作られています。
この糸のねじりのことを『糸の撚り』といいます。
糸をよく見てみると撚りがあるのがわかりますね。
試しによりと逆方向に撚ってみると撚りがほぐれて複数の細い糸になってしまいます。
一度ほぐれてしまうと、キレイに元に戻りません。
ミシンで縫う時と手縫いで縫う時は、力が入る方向が逆なため、ミシン糸で手縫いをすると撚りがほぐれてしまうという訳です。
撚りがほぐれた糸で縫うと縫い目が乱れてしまったり、絡まる原因にもなります。
その為、手縫い用には手縫い糸というものが存在するわけなんですね。
基本はミシンで作品を作るよ、という場合も、意外と手縫いすることってあるんですよね。
例えば、スカートの裾をまつったり、ボタンやホック付けをしたり。
手縫いには手縫い糸を使えば、糸の絡まりは、かなり軽減されます。
その為、手縫い糸を各色用意しておくのが理想ですが、なかなかそれも大変です。
実は、わたしも、たいていの場合、ミシン糸で手縫いしちゃいます。
手縫い糸は白と黒は用意していますが、各色は用意していません。
ミシン糸で手縫いをするときに上手く縫うにはちょっとしたコツを押さえれば、結構上手くいきます。
ミシン糸で手縫いするコツ
糸を短めにして縫う
長い糸で一気に縫おうとすると、縫っているうちに糸の撚りが逆方向に引っ張られてもつれ、ヘタすると勝手に結び玉ができてしまうこともあります。
糸を短めにすると、糸を見ながら撚れていたら撚りを戻す、を繰り返す動作がやりやすいです。
手の長さにより、縫いやすい糸の長さが違うためです。
私の場合、腕をグーンと伸ばした時の糸の長さが、だいたい60cmくらい。
撚れにくくするときは、それより少し短い50cmくらいを目安に糸を切るようにしています。
自分の縫いやすい糸の長さを掴めるようになると、効率よくなりますよ。
2本取りはおススメできない
2本取りというのは、強度を増すために1本の糸の端と端を一緒に玉結びし、2本にして縫うことを言います。
ちなみに1本取りは、1本で縫うことを言います。
ミシン糸での2本取りがおススメできない理由としては、玉結びをしているため、撚れを逃がすことができないからです。
手縫い糸だと二本取りでも撚りが生じにくいので大丈夫ですが、ミシン糸はただでさえ撚れやすいのに、それを逃がせないとなると、絡みやすいに決まっていますよね。
そんな理由から、ミシン糸は2本取りにはおすすめできません。
ボタン付けやホック付けは、太めの手縫い糸で2本取りで縫うのが基本ですが、どうしてもミシン糸で縫いたい時って結構あるんですよね。
そんなときの対処法としては、
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というように乗り切っています。
いちいち糸を買い足したくないですもんね。
ミシン糸で気に入った色があれば、それを使った方がいいですよね。
ミシン糸で手縫いをする時のコツのおさらいをしましょう。
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さらに次のステップに進みます
改善策② 糸の長さ
改善策①で、ミシン糸の長さは約50cm推奨というお話をしました。
手縫い糸を使う場合は、腕を伸ばした長さ(私の場合は約60cmくらい)を基本に考えます。
ですが、問題は、何を縫うのか、どこを縫うのか、ということです。
それにより、糸の長さや2本取りがいいのか1本取りがいいのかが違ってきます。
スカートやパンツの裾をまつる
細い糸で1本取りで縫うので、撚れを取りながら縫うことができます。
手縫い糸の場合 |
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ミシン糸の場合 |
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たかが10cmの違いですが、されど10cmです。
縫ってみるとわかりますが、結構、感覚は違い、縫いやすく感じるはずです。
(個人差はあるかも)
ボタン付けやホック付け
2本取りにするのが基本の縫い方です。
2本取りにするということは、糸を切った長さの1/2の長さになってしまう訳ですね。
手縫い糸の場合 |
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ミシン糸の場合 |
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手縫いで作品を作る
フエルトでマスコットを作ったり、手縫いで作品を作るときも私はミシン糸を使うことが多いです。
フエルトの作品は糸が太めの方がかわいいので、本当は刺繍糸や手縫い糸で縫うといいんですけど、なかなかそうもいかないのが現実。
ミシン糸はカラーバリエーション豊富に取り揃えているので、ミシン糸で代用しちゃいます。
手縫い糸の場合 |
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ミシン糸の場合 |
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改善策③ 糸の巻き癖を取る
糸巻から解いたばかりの糸には巻き癖がついていることが多いです。
筒状の糸巻ならクルンクルンに、厚紙に巻かれているものならカクカクとした跡がついています。
この巻き癖を取ってから縫うと、絡みにくいだけでなく、縫い目がきれいに仕上げることができます。
ちょっとしたひと手間を惜しまずに行うことで4、グンと素敵に仕上がりますよ。
糸の巻き癖を取る方法~おススメ3選~
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どれも簡単なので、おススメですよ。
この中の1つだけでもいいし、いくつか組み合わせてもOKです。
では、やり方を詳しくご紹介します。
糸を指でピンピン弾く
糸は強く刺激を与えると、癖が伸びやすいです。
やり方は簡単。
簡単なので、手縫いをする時の癖にするといいですよ。
糸にアイロンをかける
糸にアイロンをかけるときれい癖を取ることができます。
糸にアイロンを当て、ちょっと引っ張るようにすると癖が伸びやすくなります。
糸に石鹸を塗る
皮製品を縫う時など、糸に強度を持たたり、糸にハリを持たせ縫いあがりをきれいにするためなどの理由で蝋引きをします。
蝋引きというのは、糸に蝋を塗る作業のことを言います。
それに近い意味合いから、縫い糸に石鹸を軽くこすりつけると糸にハリが出て撚れがおきにくくなり縫いやすくなります。
使い古しの小さくなった石鹸をお裁縫用に取っておくといいですよ。
糸に石鹸を3回くらいこすりつけます。
簡単なのでおススメです。
改善策④ 糸のねじれを直しながら縫う
ミシン糸で手縫いをすると、糸の撚りと力の入る方向が逆なので、糸がねじれて撚りがほどけるという話を前章でしました。
縫っている最中できる対処法としては、
縫いながら糸の様子を気にかけ、糸がねじれたり絡みそうになっていたら、ねじれや撚れを取ってあげること |
縫いながら糸がねじれてくると、見てすぐわかります。
針で折り返している糸同士がねじれて絡み合っていたり、結び目ができそうにもつれていたりし始めたいたら、上図のように、糸の折り返しを伸ばして糸をまっすぐに整えてあげるともつれが伸びます。
撚れがほぐれ始めてからこれをやっても、もう手遅れになってしまうので、早め早めに糸の調子を整えながら縫うことを心がけるといいですよ。
糸を絡まりにくくする改善策まとめ
糸が絡まない方法についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
まとめましょう!
糸を絡まりにくくする改善策
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