十日夜のお月見と収穫祭【2020年11月24日】意味と由来

十五夜、十三夜に続いて、十日夜というお月見をする日があることをご存じでしょうか?

十日夜は、お月見をしたり、収穫祭を行う日です。

 

十日夜は、2020年は11月24日(火)です。

 

十日夜は「とおかや」や「とおかんや」と読みます。

 

十日夜の日にちや、意味や由来十日夜に関することをまとめました。

 

 

十日夜はいつ?

 

2020年の十三夜は、11月24日火曜日です。

旧暦の10月10日です。

 

来年以降の十日夜の日はいつ?

十日夜の日にちは、旧暦で決まります。

旧暦と新暦(現在使われている太陽暦:グレゴリオ暦)は、1年間の日数が違うため、1年で1カ月ほどのズレが起こります。

十日夜は、旧暦の10月10日に行われます。

十三夜が旧暦の9月13日なので、十三夜の約1ヶ月後に十日夜がやってくるということになりますね。

新暦にすると、11月頃になります。

 

新暦にするといつになるのか、表でご紹介します。

旧暦10月10日は新暦にすると
2019年 11月6日
2020年 11月24日
2021年 11月14日
2022年 11月3日
2023年 11月22日
2024年 11月10日
2025年 11月29日
2026年 11月18日
2027年 11月7日
2028年 11月25日

 

十日夜の意味

十日夜は、旧暦の10月10日の夜に行われる収穫祭です。

主に東日本に広まっている行事で、稲の収穫が終わるこの時期、今年の収穫に感謝し来年の豊作を祈願し、お祭りを行います。

 

稲の神様が山に帰るのを見送る日として「刈上げ十日」などと言われています。

 

十日夜にお月見をしますが、もともとは月を鑑賞することが目的のお月見が本来の目的ではなく、収穫祭のなかの一つとしてお月見をしたことが始まりのようです。

 

収穫祭の内容や過ごし方は、地域によりさまざまです。

では早速、十日夜の内容や過ごし方について見ていきましょう。

 

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十日夜の内容や過ごし方

十日夜の内容や過ごし方について、下記の3つをご紹介します。

 

地面を叩く

稲刈りをした後の藁で作った『ワラづと』や『ワラ鉄砲』で、唱えごとをしながら地面を叩くという行事をします。

地面を叩くことで地面の神を励まし、作物にいたずらをするモグラやネズミなどを追い払うという意味があります。

長野県や群馬県、埼玉県などで行われています。

 

唱えごとも地方によっていろいろのようですが、一例を掲載します。

【ワラ鉄砲うちの唱えごと】

とおかんや とおかんや

あさそばきりにゃぁ

ひるだんご

ようめしくっちゃ

ぶっぱたけ

 

案山子あげ(かかしあげ)

長野県では、十日夜に案山子あげ(かかしあげ)を行います。

案山子あげとは、役目が終わった案山子に感謝し、神として祀る行事です。

 

【案山子あげの方法】

稲の収穫が終わり、それまで田んぼを見守ってくれた案山子(かかし)を田んぼから引き上げ、自宅の庭に移動します。

案山子に蓑笠をかぶせ、ホウキや熊手などを持たせ、餅やお団子、蕎麦や秋の収穫物などのお供え物をします。

案山子を田の神として讃え、案山子に月見をさせたり、案山子と一緒にお月見をしたりして過ごします。

案山子とお月見だなんて、なんだか、ほのぼのしている風景ですね。

 

大根の年取り

東北地方を中心とした広い地域では、旧暦10月10日を「大根の年取り」「大根の年越し」などと呼びます。

 

東北地方では、「大根畑に入ってはいけない。畑へ入って大根の割れる音を聞くと死ぬ」と言われています。

お供え物として、ふたまた大根を大黒様に供えします。

 

埼玉県では、ワラ鉄砲で大根畑の地面を叩き「音に驚いた大根が抜け出してくる」「音を聞いた大根が背伸びをして大きくなる」と言われています。

 

長野県・群馬県では、大根を田の神へお供えします。

 

お月見

また、十日夜は、十五夜・十三夜に続いて、月がきれいに見える日だと言われています。

この3日間が晴れると縁起が良いと言われています。

 

十日夜の行事食とお供え

十日夜は、行事食は特にありません。

お供えとしては、地方により違いはありますが、ここまでに書いたことをまとめると、

餅・お団子・蕎麦・秋の収穫物・ふたまた大根・大根

などになります。

田や畑の神に感謝し、お供えしたもを食べて過ごしたいですね。

 

まとめ

十日夜についてまとめましたが、いかがでしたか?

新暦11月にやってくる、十日夜は、初冬や冬の季語にもなっています。

冬のお月見として、満月とはまたちょっと違う幻想的な月をゆっくりと眺めたいですね。

 

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